今日の糖尿病教室は、大事なところです。
簡単にまとめると、
・糖尿病自体は困ること(=自覚症状)はない。
・しかし放置しておくと合併症という困ったことが起きる。
・糖尿病でなければ起きない合併症は三つ。
神経障害、網膜症、腎症
それぞれ足の壊疽と切断、失明、腎不全→尿毒症からの透析になる。
・これらは糖尿病をしっかり手当しておけば発症・進行を防止できることがわかっている。
そのためにはきちんと通院していただくことが大事。
・糖尿病でも起こるが、高血圧、高コレステロール血症でも起こるのが動脈硬化。
心筋梗塞や脳梗塞などにつながる。
・糖尿病を管理するだけで動脈硬化を予防するというのは難しい。
少しでも気になる症状があったら、すぐ医療機関に受診することが大事です。
以上、話の抜粋。
これは、救急指定病院で進行の進んだ合併症の症例を多く目の当たりにしてきた先生の心の叫びでしょうか。
自己判断せず、主治医に相談する。
治療中断、その先に「後悔」があることが想像できます。次に医療機関に行くときは、異変があるからかもしれません。
合併症はある日突然起こるものではありません。
合併症がつらくて病院に駆け込んだ時は、治療もかなり厳しくなります。
糖尿病と言われただけだと痛くもつらくもないけれど。
食べ過ぎなきゃよくなるかもしれない、なんて素人判断は、本当に運命の別れ道にもなり得ると感じます。
先生と共に専門スタッフが思うことは、合併症にならないために血糖コントロールをうまくやってもらい、
健康な人と同じように、生活を楽しんでもらうこと。
痛みもないのに通院したり薬を飲むのは抵抗があるかもしれませんね。
痛みや苦しみを和らげてもらった方が治療をしてもらったと感じるかもしれませんね。
でも、合併症が進行するのをできるだけ遅らせるのが、本当は大事なんだなとしみじみ感じる話なのでした。
院長の講座は、9月から毎月継続していく予定です。
また詳細は決まり次第お知らせいたします。
posted by morinaga at 19:25| 神奈川 ☁|
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